風圧を力に変える、裏返らない自動開閉傘

ビル風が吹き抜けるオフィス街で、風にあおられた傘が不意に裏返り、不格好に直している人を見かけることがあります。

雨の日も、日差しが照りつける日も、風が吹くたびに「いつ裏返るか」と身構えてしまう。私たちが本当にストレスを感じているのは、悪天候そのものではなく、天候のせいで自分のスマートな佇まいや快適さが乱されることではないでしょうか。

「壊れにくいが、すぐ裏返る」

これが長年、耐風傘が抱えてきたジレンマでした。多くの耐風傘は、骨が折れるのを防ぐためにあえて裏返り、風を逃がす構造を採用しています。しかし、傘クリエイターとして私は問い直しました。使う人が本当に求めているのは、風にあおられてもスタイルを崩さず、大切な荷物や身体を守り抜く安心感ではないか、と。

風圧を「抑え込み力」へ変える逆転の発想

その課題を克服するために開発したのが「TOUGHNESS ANTI-FLIP(タフネス アンチフリップ)」です。

秘密は、強風を受けると風圧を利用して骨を内側へ引き戻す独自のヒンジ構造にあります。風が強まるほど骨を引き戻す力が働くため、公的機関の試験(設置角105度・風速15m/s)においても裏返らない確かな強度を実証しました。

本体重量はあえて「約350g」に設定しています。私たちがこれまで追求してきた超軽量傘とは真逆の存在ですが、これは過酷なビル風を受け止め、手に持ったときのブレない安定感を生むために計算し尽くされた「意図された重さ」なのです。

都市の全天候に対応するフルスペック

日常の快適さを支えるのは、耐風性だけではありません。

本製品は親骨58cmの7本骨構造を採用しています。奇数骨のため対角線上の見た目の直径は約97cmですが、一般的な6本骨傘と比べて生地面積が約5.3%広く、雨や日差しから身体とバッグをしっかり防護します。

生地には物理的に光と熱を遮る構造を採用し、遮光100%・UVカット100%を実現。製品としての遮熱効果率は最大81.6%(Black)に達し、真夏の直射日光下でも涼しさを保ちます。

さらに、糸の芯に熱加工を施した特殊繊維「芯鞘構造」による形状記憶プリーツを搭載。ワンタッチで閉じた瞬間に折り目が揃い、たたむ際の手間を劇的に減らします。

都市の悪天候に、もうあなたの移動もスタイルも屈しない。

風に煽られるたびにため息をつく日常から脱却し、どんな天気でも自分のペースで誇らしく歩みを進める一歩を、この傘とともに踏み出してみませんか。

 

TOUGHNESS ANTI-FLIP(タフネス アンチフリップ)


アンベル株式会社 CEO

執筆者:辻野義宏

30年以上に渡って傘の開発および研究を続けている。革新的な機能を追求し続ける日本の傘ブランド「AMVEL (アンベル) 」では、時代によって変化するベストを追求し、最先端の技術を駆使した傘をお届けしています。