Our Story

創業ストーリー

私たちの歴史は、1本の折りたたみ傘の開発から始まりました。
創業の2016年から5年目を迎える現在、⾃動開閉折りたたみ傘としては世界最軽量級の商品をはじめ、遮光性ほぼ100%の折りたたみ傘など、独自開発の機能性を有する商品開発により、自社ブランドの販売を順調に拡大しています。

アンベル社が誕生するまでには、創業者辻野と傘との出会い、そして予期せぬ数々の苦難の物語がありました。

1990年代、辻野は19才の時に、創業明治17年の老舗傘メーカーに入社。
メーカーといっても当時は問屋業が売上の大半を占め、営業担当として既存商品の取引拡大に注力します。
しかし問屋業中心のビジネスではジリ貧傾向が目に見えていたので、独自の商品企画の必要性を会社に訴え、自ら企画や仕入れを担当することになりました。
台湾や中国の協力工場へは何度も訪問し、素材や製造技術を学びます。
はっ水持続加⼯の⽣地や耐⾵性能を持つフレームの折りたたみ傘の開発など、ヒット商品を次々と送りだし、業界の中でも一目おかれる存在となります。

順風満帆に会社の業績向上に貢献し、ビジネスシーンでの実力を構築していたそんな折、辻野の仕事人生を大きく変える出来事が度重なります。
2014年、勤務先の企業が債務超過となり経営権を売却。
その2年後の2016年3月には、その親会社が経営破綻します。
傘の最需要期である5〜6月の梅雨シーズンを目前に、取引先から納入実行を懇願されます。
「辻野なら信頼できる。起業するなら応援する」と、ある取引先からの一言が辻野を動かしました。
同僚であった杉山穣、菅野智夫とともに、新会社アンベルの⽴ち上げを決意したのです。

⽼舗メーカーの看板という後ろ盾を失い、新興メーカーとして事業を成功させるためには、競合他社が持ちえない強みを打ち出す必要がありました。
そこでアンベル社が選んだのが機能性による差別化です。
未だかつて、どこにも存在しない独創的な機能性を追い求めて。
傘を通じて社会に快適さや利便性を提供するための挑戦が、ここから始まりました。