全天候型の一本を、1月〜5月のベスト3

長かった冬が終わり、春から初夏へ。私たちはこの5ヶ月間、移り変わる空模様を見つめながら、使い手の毎日を支える傘を設計してきました。雨をしのぐだけでなく、容赦なく降り注ぐ太陽光からも身体を守る。そんな「全天候型の相棒」を求める方が増えているのを肌で感じています。

今回は、1月から5月末までに私たちが特にお届けした、ベスト3のプロダクトをご紹介します。なぜこれほどまでに選ばれているのか、ものづくりの背景とともに紐解きます。

第3位:風に抗わず、美しく収まる「TOUGHNESS 秒速プリーツ」

街を歩いているとき、突然のビル風に傘があおられ、骨が折れてしまった経験はありませんか。第3位の「TOUGHNESS 秒速プリーツ」は、まさにその課題に正面から挑んだ一本です。

一般的な折りたたみ傘は軽さを追うあまり、強風で歪みやすいという弱点があります。そこで私たちは、国内最大級の風速試験で風速30m/sをクリアする堅牢なフレームを設計しました。中親骨を2本のグラスファイバーで支え、12角のアルミニウムシャフトを採用することで、構造としての強さを手に入れています。

さらに、独自の芯鞘構造の繊維による「形状記憶プリーツ加工」を施しました。濡れた生地を手で整える手間を減らし、軸を2-3回軽く回すことで、折り目が整いやすくなります。100%遮光のタフな日傘でありながら、使う人の所作までスマートに整える。その安心感が選ばれている理由です。

第2位:広いカバー面積と耐風性を両立、親骨60cm・8本骨の「TOUGHNESS」

第2位は、長年愛され続けている私たちのスタンダード「TOUGHNESS」です。

この傘の強みは、折りたたみ傘でありながら長傘と同等の安心感を得られる「親骨60cm」の大きなサイズ感と、それに比例する高い耐風性にあります。一般的な折りたたみ傘に多い5本骨や6本骨と比べ、骨の数を「8本」へと増やすことで、構造的な安定性を格段に高めました。風を受ける面積が広くなっても、8本の骨がバランスよく負荷を分散して受け流します。風のあたり方にもよりますが、フレームには柔軟性のあるグラスファイバーを採用しているため、風を受けて適度にしなることで壊れにくい構造に仕上げています。

もちろん、遮熱・遮光性も妥協していません。紫外線、可視光線だけでなく、ジリジリとした熱の元となる近赤外線も99.9%カット。裏面に施されたポリウレタンコーティングが厳しい日差しを遮り、直射日光による熱の浸入を軽減します。

カラビナ付きの傘袋が付属しているため、バッグのインサイドだけでなく、外側にも引っ掛けて持ち運べます。天候が急変しやすい季節でも、強い風雨や日差しから身体も荷物もしっかりと守り抜く。その実用性の高さが、多くのリピーターを生んでいます。

第1位:すべてを諦めない、傘の最適解「VERYKAL HEATBLOCK 秒速プリーツ」

そして第1位に輝いたのは、「VERYKAL HEATBLOCK 秒速プリーツ」です。

これまでの折りたたみ傘は、どこか「妥協」との戦いでした。自動開閉の手軽さを選べば重くなり、軽さを選べば日差しや風に弱くなる。そして何より、建物に入る際にもたつく「たたむストレス」が置き去りにされていました。

私たちは、そのすべての矛盾を技術で解決したかったのです。 弾力性が高く、非常に軽いカーボンファイバーを骨に採用し、ワンタッチの自動開閉機構を搭載しながらも、重量わずか約210gという形状記憶の自動開閉傘としては高い軽量性を実現しました。もちろん、生地は100%遮光・遮熱仕様です。

閉じると同時に、形状記憶されたプリーツがガイドとなり、軸を2-3回軽く回すことで、折り目が整いやすくなります。雨の日の駅の改札前でも、日差しの強い街角でも、あなたの美学を崩さずに、朝出かけたときの整った状態のまま一日を終えられる。この「心地よい日常のポテンシャル」を引き出す設計こそが、今、最も選ばれている理由です。


アンベル株式会社 CEO

執筆者:辻野義宏

30年以上に渡って傘の開発および研究を続けている。革新的な機能を追求し続ける日本の傘ブランド「AMVEL (アンベル) 」では、時代によって変化するベストを追求し、最先端の技術を駆使した傘をお届けしています。