日常に溶け込む道具としての傘

傘の骨の強度や生地の厚みを調整しながら図面を引いているとき、作り手である私たちは「この傘は誰のどんな一日に寄り添うのだろう」と考えています。
先日、noteで私たちの傘について書かれた記事をいくつか見つけました。PRや案件ではなく、実際に使ってくださっている方が、生活の中で感じたことを自然な言葉で綴ってくださったものです。
作り手として大変嬉しく、ここで少しご紹介させてください。
・とあるオッさんのお気にグッズ01:noteで見つけた、自分好みの折りたたみ傘 https://note.com/maimai_tokyo/n/n1b1c1729ce8c
・【番外編】 ペンタゴン67からベリカルフラットに傘を買い替えた話【AMVEL】 https://note.com/ceriseway/n/n12fbb2a73e6e
・疲れやすい私の「1グラムでも軽くしたい」旅支度 https://note.com/t0m0y0/n/n797836b6fc8b
構造がもたらす、生活の中の心地よさ
ある方は、傘を畳むときの小さなストレスを解消する「秒速プリーツ」のモデルについて触れてくださいました。濡れた生地の折り目を探す手間を省くため、熱と圧力でプリーツを保持する特殊加工を施した生地です。
雨の中でバスを待つ時間、ボタン一つで傘を閉じ、軽く整えるだけで元のひだへと収まる。そのスムーズさが、雨の日の外出を心地よく変えている様子が伝わってきました。
軽さと操作性、それぞれの選択
また、旅の荷物を少しでも軽くしたいという思いから、67gの軽量傘を選んでくださった方もいらっしゃいます。
荷物の軽さは、心の軽さや旅の疲労軽減に直結します。航空機にも使われる炭素繊維(カーボンファイバー)の骨を採用し、持ち歩いていることを忘れるような存在感を目指しました。
一方で、軽さを重視した手動開閉モデルから、自動開閉傘へと買い替えた方の記事もありました。傘の先端の部品である「石突(いしづき)」を紛失されたことがきっかけでしたが、同時に元の傘も部品を交換して使い続けたいと記してくださっています。
自動開閉機構を組み込めば、内部のスプリングや中棒(シャフト)の構造上、重量は増します。どちらの構造が正解というわけではなく、日々の移動スタイルによって、その人にとっての最適解は異なります。
傘は雨や日差しを遮るだけの道具ではありません。100%遮光の生地、水滴を弾く撥水性、風を受け流す骨のしなり。これらの要素を組み合わせる理由は、天候によるストレスを減らし、皆さまの身軽な外出をサポートするためです。
これからも生活に寄り添う傘づくりと向き合っていきます。
