「大きくて、白い、自動開閉」。一人の母のリクエストが教えてくれた、子育て万能傘の最適解。

経理業務を支えてくれているパートナーであり、一人の母でもある女性からの切実なリクエスト。それが、新しい傘の開発へと私たちを突き動かす原動力になることがあります。今回は、子育て真っ最中の彼女との対話から見えてきた、現代のパパ・ママが本当に必要としている傘の姿についてお話しします。

「子供が生まれて、選ぶ基準がガラリと変わりました」

彼女から相談を受けたのは、日差しが強くなり始めた頃のことでした。 「子供が生まれる前は、バッグに入る小さくて可愛い日傘で十分だったんです。でも今は、それでは全く足りなくて」

抱っこ紐でお子様を包み、時には重い荷物を抱えて移動する毎日。そんな彼女が、自身の経験から導き出した「絶対に譲れない条件」は3つありました。

第一に、お子様を雨や直射日光から完全に隠せる「大きなサイズ(親骨60cm以上)」であること。第二に、子供を抱えながら片手で操作できる「自動開閉機能」があること。そして第三に、デリケートな子供の肌を守るための「100%遮光」であること。

これらは単なるスペックの羅列ではなく、子供を守り、日々の移動という戦いを少しでも楽にするための、切実なサバイバルツールとしての条件でした。

男性向けカラーの多さが、子育て世代の悩み

彼女が愛用してくれていたのは、私たちの自信作である VERYKAL LARGE Flat でした。サイズも機能も、彼女の理想をほぼ満たしていました。しかし、そこで一つの課題に突き当たります。

「大きくて機能的な傘を探すと、どうしても男性向けのダークカラーばかり。遮熱効果が高くて、明るい気持ちで差せる『白っぽい生地』のモデルは作れませんか?」

確かに、大判で自動開閉、さらに100%遮光というハイスペックな傘は、これまでビジネスシーンを想定したカラー展開が中心でした。しかし、ベビーカーを押し、抱っこ紐で奮闘するママたちこそ、強い日差しを跳ね返す「白」の遮熱性と、日常に馴染む柔らかなトーンを必要としていたのです。

リアルな声が、新しい「万能」を形にする

傘の専門家として私たちが目指すのは、単に雨を凌ぐ道具を作ることではありません。使う人の生活に寄り添い、その不便を解決することです。

彼女のリクエストは、私たちに「子育て世代のための機能美」という新しい視点をくれました。大きな面積で親子を包み込み、ボタン一つで開閉し、100%遮光で熱を遮る。そんな強さを持ちながら、日常のファッションにも馴染む軽やかなカラーリング。

「大きくて、白くて、全自動」。そんなリクエストこそが、傘の進化を促します。私たちは現在、このリアルな声を形にすべく、次なる開発へと歩みを進めています。子育てという尊い、けれど過酷な日常を、一本の傘が少しでも軽やかに変えられると信じて。


アンベル株式会社 CEO

執筆者:辻野義宏

30年以上に渡って傘の開発および研究を続けている。革新的な機能を追求し続ける日本の傘ブランド「AMVEL (アンベル) 」では、時代によって変化するベストを追求し、最先端の技術を駆使した傘をお届けしています。