肌の奥、未踏の領域を守る。美容のプロが日傘に求める「近赤外線」という基準。

「UVカット100%」という言葉が日傘の標準スペックとなった今、美容の最前線に立つ人々が次に注視しているのは、目に見えない「熱の正体」です。

最近、私たちのストアには「近赤外線もカットできますか?」という、非常に精度の高いお問い合わせが増えています。かつて日傘は、肌を白く保つための道具でした。

しかし現在は、肌のハリや弾力といった「構造」を維持するための、いわば「持ち運べるスキンケア・デバイス」へと進化を遂げています。


紫外線より深く、静かに浸透するエネルギー。

なぜ、日差しを浴びると肌の疲れを感じるのか。その鍵を握るのが、太陽エネルギーの約半分を占める赤外線、なかでも「近赤外線」です。

紫外線(UV)が肌の表面にダメージを与えるのに対し、近赤外線はさらにその奥、真皮層から皮下組織、さらには筋肉層にまで到達する性質を持っています。

このエネルギーが、肌の若々しさを支えるコラーゲンやエラスチンのネットワークに干渉し、目に見えないダメージを蓄積させていくのです。

「日焼けはしていないのに、なんとなく肌の元気が足りない」 そんな違和感の背景には、この深く浸透する光の影響があるのかもしれません。


3層構造に凝縮された、エンジニアリングの粋。

AMVELの「HEATBLOCK」が目指したのは、この未知の領域に対する圧倒的な防御力です。

私たちは、生地1層に対して高度なPU(ポリウレタン)コーティングを2層重ねる「3層構造」を採用しました。

重要なのは層の数ではなく、その「質」です。世の中には4層、5層と層を重ねる製品もありますが、厚みが増せば傘としての軽やかさが損なわれます。

私たちは独自のコーティング技術により、驚くほど薄く軽い生地でありながら、近赤外線を99.9%カットするという数値を実現しました。これは単なる遮光の延長ではなく、光の波長を科学的に制御する試みです。

これからの日傘選びは、日焼け対策という「点」のケアから、肌の未来を守る「面」のケアへ。機能美を追求した一本が、あなたの美意識に確かな答えをもたらします。


アンベル株式会社 CEO

執筆者:辻野義宏

30年以上に渡って傘の開発および研究を続けている。革新的な機能を追求し続ける日本の傘ブランド「AMVEL (アンベル) 」では、時代によって変化するベストを追求し、最先端の技術を駆使した傘をお届けしています。