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小さなバッグでスマートにお出かけしたい日。でも、急な雨に備えて折りたたみ傘は持っておきたい……。
そんな時、「コンパクト折りたたみ傘」は非常に魅力的な選択肢ですよね。
しかし、「とにかく小さいから」という理由だけで選んでしまい、実際に使ってみて「思ったより扱いにくいかも?」と感じた経験はありませんか?
この記事では、傘の専門家が「コンパクト折りたたみ傘」の本当のメリットと、購入前に知っておきたいデメリットを徹底解説します。ご自身のライフスタイルに本当に合う一本か、見極める参考にしてください。
※市場には「コンパクト」を謳う傘が多様にありますが、この記事では、一般的な折りたたみ傘(2〜3段)より短い、シャフト(中棒)が4段以上あるものを「コンパクト折りたたみ傘」としてご説明します。
実は、「コンパクト折りたたみ傘」という言葉には、業界全体で統一された明確な定義はありません。
「軽量」を指すこともあれば、「スリム(細い)」ことを指す場合もあります。しかし、一般的には「収納時の長さが短い傘」を指すことが多いです。
この記事では、その中でも特に構造的な特徴がはっきりしている「シャフト(中棒)が4段以上ある多段式」の傘を「コンパクト折りたたみ傘」と定義して、その特徴を深掘りします。
コンパクト折りたたみ傘のメリットは、何と言ってもその「短さ」に尽きます。
シャフト(中棒)を4段、5段と細かく折りたたむ構造にすることで、収納時の全長を極めて短く(一般的には19cm以下)にすることができます。
この「短さ」こそが最大の強みです。
小さなハンドバッグやポシェットにも入る
通勤カバンの隙間にすっぽり収まる
荷物を最小限にしたい旅行やイベント時に活躍する
特に荷物を小さくまとめたい方、普段から小さめのバッグを愛用する女性から強く支持されているスタイルです。常にカバンに入れておいても邪魔になりにくいのは、大きな魅力と言えるでしょう。
一方で、「短さ」を追求した特殊な構造は、一般的な傘(2〜3段式)にはない、いくつかのトレードオフを生みます。これらが「扱いにくい」と感じる原因かもしれません。
最も多く聞かれるのが「たたむのが面倒」という点です。
シャフトの段数が多いほど、骨の関節も複雑になる傾向があります。骨のデザインや構造は製品によって異なりますが、一般的な傘に比べて、骨を折りたたむ回数や手順が増えることが多いのです。
それに伴い、収納時に生地をきれいに折りたたむ手間も増えます。急いでいる時にこれを面倒に感じてしまう方は少なくありません。
これは、多段式(シャフトが4段以上)の傘に共通する「あるある」です。
まずシャフト(中棒)をカチッと音がするまで完全に伸ばしきった後、傘本体を開く(ランナーと呼ばれる部分を押し上げる)動作があります。
この傘を開ききる最後、ランナーがカチッと固定される(=上ろくろにハマる)寸前のところで、一般的な傘より少し力が必要になることがあります。
これは、短い骨の中に生地をしっかりと張るための構造的なものであり、不良品ではありません。
「短く」なる反面、傘を構成する生地や骨がなくなるわけではありません。
むしろ、多段式にすることで骨の部品や関節が増え、生地の重なりも複雑になります。そのため、収納時の直径(太さ)は、一般的な傘よりも「太く」なる傾向があります。
「短くなったけど、カバンの中で意外と場所を取るな…」と感じるのは、この「太さ」が原因かもしれません。
これまでコンパクト傘の一般的なデメリットを解説しましたが、私たちAMVELでは、そうした扱いにくさを解消しつつ、コンパクトさを追求したモデルを開発しています。
コンパクト傘は扱いにくいのでは?と不安な方へ。丸形のオーソドックスな形状を採用し、コンパクト傘が初めての方でも容易に操作ができるよう設計されたモデルです。
収納時14.8cmという圧倒的な短さを実現したモデルです。その携帯性とデザイン性が評価され、「ソーシャルプロダクツ・アワード」を受賞しています。
FLATLITE Travel (フラットライト トラベル)
世界最小級、わずか13cm。7段シャフトという特殊な構造を採用し、携帯性を極限まで高めました。旅行や出張など、荷物を1cmでも小さくしたいシーンで活躍します。
今回は、シャフトが4段以上の「コンパクト折りたたみ傘」のメリットとデメリットをご紹介しました。
メリット:
圧倒的な短さで、小さなバッグにも収納できる携帯性。
デメリット:
構造が複雑なため、たたむのが面倒。
傘を開ききる最後のロック時に力が必要。
短くなる分、収納時は太くなりがち。
コンパクト折りたたみ傘は、「とにかく短く、小さく持ち運びたい」というニーズに応える素晴らしい製品です。
しかし、そのメリットと引き換えになるデメリットも理解しておくことが大切です。ご自身のバッグの大きさ、傘を使う頻度、そして「短さ」と「開閉や収納の手軽さ」のどちらを優先するかを考え、最適な一本を選んでくださいね。
アンブレラ・ジャーナル | THE UMBRELLA JOURNAL
執筆者:辻野義宏(つじのよしひろ) アンベル株式会社 CEO。30年以上に渡って傘の開発および研究を続けている。革新的な機能を追求し続ける日本の傘ブランド「AMVEL (アンベル) 」では、時代によって変化するベストを追求し、最先端の技術を駆使した傘をお届けしています。